日時指定ができるパルシステムの「指定便」。
受け取れる日が限られている人、留置はしたくない人にとって、とても便利なサービスです。
しかし、指定便と標準サービス(定期便・カタログ注文)の違いは日時指定ができるかどうか、だけではありません。
この2つのサービスは簡単に切り替えができないので、キチンと事前に知っておいて、自分に合いそうな方を選びましょう。
- 配送日の違い
- 手数料の違い
- 注文方法の違い
- 商品数の違い
この4点について、違いをまとめました。参考になれば幸いです。
※以下、定期便・カタログ注文=標準サービスと記載します。
標準サービスVS指定便、徹底比較!
まずは、1つずつ違いを見ていきましょう。
配送日の違い~指定便は日時指定ができる・・・けど?
【標準サービス】
週に1度、地域ごとの決まった曜日に商品を届けてくれます。日時指定はできません。
【指定便】
指定便はいつでも好きな時に注文ができ、日時指定が可能。注文から最短3日で届き、時間帯は9~20時までの5つから自分で選ぶことができます。受け取れる日時が限られている方や、好きな時に自由に注文したい人は指定便が向いています。
ただし、指定便のお届けができるのは「平日のみ」です。土日に届けてほしい人は指定便にしても微妙・・・ということになります。
◆「指定便」は地域によって決まりが異なる!
指定便の配送エリアは以下の通りですが、配送曜日が限られているエリアがあるので注意が必要です。
[配送可能地域]
東京23区、三鷹市、小金井市、国分寺市、日野市、国立市、調布市、府中市、狛江市、稲城市、多摩市、八王子市、町田市、武蔵野市、小平市、立川市、西東京市、東久留米市、東村山市、清瀬市、東大和市、昭島市、武蔵村山市、福生市、羽村市、瑞穂町、日の出町、あきる野町
[曜日が限定されている地域]
・新宿区・豊島区・あきる野市(月・水・金)
・千代田区・中野区(火・木)
・西多摩郡日の出町(月・水・金)
・杉並区の阿佐谷北、天沼、井草、高円寺南、高円寺北、下井草、清水、方南、本天沼、松庵、宮前、和田(火・木)
・青梅市の河辺町、新町、末広町、友田町、野上町以外(月・水・金)
手数料の違い~指定便はやや高め
「パルシステム手数料」とは、送料と利用料を足した商品代金以外にかかるお金のことです。
【標準サービス】
個人宅配の場合、注文の有無に関わら毎週194~210円
5,000円以上の注文で162円、12,000円以上の注文で0円
【指定便】
基本手数料:300円
5,000円以上の注文で0円
※ただし、標準サービスでは手数料が注文した週だけでOKになる注文専用アプリ「タベソダ」を利用することができます(スマホ)。タベソダは注文方法がアプリになるだけなので、日時指定はできません。
◆手数料の「ベビー・キッズ特典」は標準サービスだけ
標準サービスでは一部のかたを対象に以下の「手数料の特典」を受けることができます・
- キッズ特典
- シルバー特典
- ハンズ特典
[キッズ特典]
母子健康手帳交付から1歳未満のお子様がいる方は、申請から6ヶ月間手数料無料。さらに6ヶ月後からは小学校入学前の子どもがいる家庭は3,000円位上の利用で手数料無料。
[シルバー特典]
70歳以上の単身、もしくは家族がいる家庭は半額
この特典は標準サービス利用者のみ受けることができるので、指定便の場合は赤ちゃんがいても手数料は有料になります。
注文方法・カタログの違い~指定便はネット注文限定
【標準サービス】
注文方法は「紙」「電話」「インターネット」から可能です。
メインカタログは「赤ちゃんがいる家庭向けカタログ」と「大人の暮らし向けカタログ」から選ぶことができ、日用品などのオプションカタログも4つ用意されています。
【指定便】
注文はインターネットからのみ可能。カタログはありません。
商品数の違い~指定便は早めの注文が必要?
【標準サービス】
本誌約2,000点+生活雑貨
(本誌=基本的な商品を扱うカタログ)
【指定便】
お届け日の1週間前:約1,100種類
お届け日の3~5日前:約400種類
「標準サービス」と「指定便」に共通していること
人気商品はどちらにも揃っている!
全体的に見ると指定便の方が商品数は少ないですが、人気商品は標準サービス、指定便どちらでも注文することができます。
例えば、添加物を極力排除した「冷凍食品」、離乳食に便利な「裏ごし野菜」、酵母パン、牛乳・豆腐などの日配品、生産から加工にこだわったハムやソーセージ、オリジナルの食品の数々ももちろん、どちらを利用しても購入することができます。
出資金は同じ
入会時に1,000円。
出資金とは運営に当てるお金。退会時には全額返却されます。
支払い方法も同じ
月に1度、ひと月分まとめて「口座振替(自動引き落とし)」もしくは「クレジットカード」での支払いになります。
留置きサービスも同じ
不在時は専用ボックスに保冷して玄関前お届けしてくれる「留置」サービスの利用が可能。定期便の宅配と同じように「指定便」でもきちんと留置してくれます。
標準サービスから「指定便」に切り替えはできる?
パルシステムに電話で確認してみたところ、切り替えるためには一度脱退(退会)して「指定便」に再入会する必要があるということです。
逆(指定便⇒標準サービス)の場合も同じように手続きしなければいけません。「標準サービス」と「指定便」は違うシステムになんだとか。
なので、これから入会しようという方は、あらかじめどちらにするか考えておいた方が後から面倒がありません。資料請求をした時にパルシステムの方に詳しく聞いてみるのも有りです。
「指定便」のメリット・デメリット
メリット
・日時指定ができる
・頼んだ時しか手数料がかからない
・好きなタイミングで注文できる
・5,000円以上のまとめ買いで手数料無料
デメリット
・直前の注文だと商品数少なくなる
・平日だけしか届けてくれない
・手数料が標準サービスよりやや高い
・手数料の特典が使えない
私は前に指定便を使っていたことがありますが、送料を抑えるために5,000円以上のまとめ買いをして、注文回数を減らしていました。保存がきく食品(冷凍・乾物・缶詰・レトルト)を中心に買っていたと思います。
ですが、「やっぱりパルシステムのパンや牛乳をもっと頻繁に食べたいし、野菜も欲しい。受け取れないときは留置にすればいいや」と思ったので、指定便はやめて標準サービスに戻しました。そして今は注文アプリ「タベソダ」を使っています。
どちらが向いているか?
「標準サービス」に向いているのは・・・
- 日時指定よりも、お得な手数料が良い
- 毎週使う分ずつ届けて欲しい
- 手数料の特典を活用したい
という人。
一方、
- 留置が苦手、日時指定して受け取りたい
こんな人なら「指定便」の方が向いていると思います。
「本当は日時指定とかどうでも良くて、注文しない週の手数料を取られたくない」という理由で指定便を検討しているなら、指定便よりも1回あたりの手数料が安い「タベソダ」がおすすめです。
また、数週間にわたって注文を休みたい場合、標準サービスは電話連絡をしなければ手数料が取られてしまいますが、「指定便」や「タベソダ」は注文さえしなければ良いので電話連絡の必要もありません。
標準サービス、指定便、タベソダ、それぞれに違った良さがあります。一番自分の生活に合いそうなものを選んで、賢く有効活用しましょう(*^^*)